2011年4月アーカイブ

先日、横浜そごう美術館に「リサとガスパール&ペネロペ展」をみにいってきました。

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リサとガスパール、ペネロペは絵本の主人公たち。リサとガスパールはうさぎのような動物、ペネロペはコアラ。
この主人公たちがとてもかわいくて、やんちゃで純粋な子どもの姿には思わずほほえんでしまいます。

リサとガスパールシリーズは10周年だそうで、私が小さい頃に絵本で見る事はありませんでしたが、大人になって書店に並んでいるのを見たとき、絵のタッチと主人公が愛らしく、何冊か読んでいました。

美術館では原画が飾られていて、とても色鮮やかでうっとりしました!
ゲオルグ・ハレンスレーベンさんの絵は、光がとても綺麗で、
特に2009年の「リサとガスパール えいがにいく」の絵は、
映画館の中の独特の光がとても綺麗でした。
主に油彩とアクリル画が多く、絵本になる前のスケッチや試作なども見る事ができ楽しかったです。
また、絵本の舞台がパリであることが多く、パリ好きの私にとっては場所を発見するもの楽しみの1つです。

リサとガスパールシリーズは夫婦で作られているのですが、美術館ではお二人のインタビュー映像があって、住まいとアトリエを一緒にしている生活について話されていました。
ゲオルグ・ハレンスレーベンが「子ども存在を感じながら仕事ができることが私にとっては大事」とおっしゃってたこと、奥さんであるアン・グッドマンさんが、「子どもが親の仕事を見られる環境があることが大切」とおっしゃっていて、同じ制作者として、生活と仕事との関わりについての考え方も勉強になりました。

先日、上原ひろみさんのライブにいってきました。

上原ひろみさんはジャズピアニストで、グラミー賞を受賞されてご存知の方も多いと思います。

私は、上原ひろみさんのことは前から知っていたのですが、TV番組で演奏を聴いてから衝撃と感動を受け、TVでこんなに感動するのだから絶対に生演奏を聴いてみたい!!とずっと思っていました。

そして、先日ついにその夢が叶いました。
東日本大震災のチャリティーライブとして急遽決定したライブ。
連絡した時にはすでに席がほとんど埋まっていましたが、なんとかチケットを取る事ができました。

ライブ会場は、東京駅近くにある「COTTON CLUB」というところで、
ここがまたとっても大人な雰囲気で素敵!!会場にいるだけでテンションがあがります。
↓会場外には出演者の写真が飾られていました

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そんな中で、上原ひろみさん登場。
やっぱり生は全然違いました。
迫力があって楽しくて、繊細でもある。あんなにもピアノって自由に表現できるものなんだ!と感心されっぱなし。
上原ひろみさんは本当に本当にピアノが大好きで、その気持ちが溢れ出ていて、こっちも聴いていて自然と笑顔になるし涙も出そうになりました。いや、出ていました(笑)
そんなこんなで、あっという間の1時間。
本当に素敵な夜でした。

表現方法は違うものの、同じ表現者としてとても素敵なパワーをもらいました。同年代ということもあって、私も頑張ろう!!という気持ちにもなれました。
いつか上原ひろみさんの演奏でライブペインティングとかできたらいいなぁ...なんて妄想も広がるのでした♪


シュルレアリスム展

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先日、国立新美術館で開催している「シュルレアリスム展」に行ってきました。

シュルレアリスムというと、ダリ、マグリット、ミロが思い浮かびます。今回の展示では他にも多くのシュルレアリスムの画家の作品が見られました。

私が特に気になったのが、「ヴィクトル・ブローネル」という画家。
気に入ってポストカードを購入。こんな感じの絵です。

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モティーフについて という絵なのですが、とてもおもしろい。この設定自体なかなか思いつかないし、この生々しい感じが、変な雰囲気を醸し出しています。
ヴィクトル・ブローネルは、片目のない自画像を描き、数年後に仲間たちのけんかで巻き込まれ、本当に片目を失ってしまったそうです。自分の絵で予言をしてしまった...意識から離れて普段気づかないところにある現実が出現するというシュルレアリスムの思想と重なります。
彼の作品は、十数点の作品が展示されており日本でこれだけ展示されるのはめずらしいそうです。

シュルレアリスムの絵画からはイラストに活かせる考え方や手法がいくつもあります。
特に、異質なものが混ざり合うことで既存の概念を超えるという手法は、アイデアを出す時に常に意識していたい!と思えるものでした。
芸術作品をたくさん鑑賞して、日頃の活動にいかしていきます!

他にも面白い作品が盛りだくさんあり、とても見応えがあります。


初の落語!

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先日、四谷にあるカフェ「homeri」さんで落語をきいてきました!

homeriさんは寄席ではなく、おしゃれなカフェなのですが、
落語やライブなどいろいろなイベントをされていて、落語は早4回目だそうです!

落語を生で聴くのは初めて。
なんとなく聴きに行くには敷居が高い...でも手軽に聴けるなら聴いてみたい!
ということで、今回の催しは、私のような落語初心者にはとてもよかったです。

会場は全席満席!homeriさんのおいしい飲み物もいただきながら、
三遊亭歌太郎さんの落語を1時間で3話ききました。
初落語、終始わらいっぱなしで、おもしろかったです!
話しと身振り手振りだけなのに、その場面が映像のように想像できて、
すごく奥深いなぁと思いました。
震災があり思いっきり笑う事も減っていたので、とても貴重な時間となりました。

落語は月1で開催されているそうです☆次回は5/11(水)夜です!
気軽に落語を聴いてみたい方はぜひ!
私ももっと落語の世界を覗いてみたいです♪

あと、homeriさんには私のイラストも飾らせていただいております♪

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先日、東京国立近代美術館に「岡本太郎展」を観に行ってきました。
今年は岡本太郎の生誕100周年ということで、世の中的にも注目されています。

岡本太郎の作品は、渋谷駅の壁画、青山のこどもの城、太陽の塔くらいしか見たことがなかったのですが、作品からみなぎるパワーに興味があったので、 展覧会に行ってみました。

展示は、岡本太郎が戦った数々の「対決」ごとに作品が飾られていました。
油彩画から彫刻、太陽の塔のミニチュア、CMやTVに出ていた時の映像、執筆した書籍などなど、岡本太郎の多くの側面を見る事ができます。

私が印象的だったのは、岡本太郎の芸術に対する姿勢で、
フランス滞在中にピカソの絵に出会い感動したそうなのですが、ピカソを模倣するのではなく、哲学や精神学を学び芸術とは何かを問う事で超えようと思ったこと。
芸術は無料でなければいけない、大衆のものでなければいけない、という精神のもと、パブリックアートに注力していったこと...など、
一貫した精神をもって芸術に取組み、それに対する障害があればぶつかっていく姿勢がとても強く印象的でした。
あと1つ、とても気になった作品がありました。
それは、徴兵されていたころに上官を描いた肖像画。
岡本太郎のパワーみなぎる作風はまったく感じられず、写実的に描かれた絵。岡本太郎のようなパワーを持つ人でも、戦争という状況は、芸術家のクリエイティブな思考を殺し、抑制させてしまう環境であることを痛感しました。

会場には若い人たちも多く、岡本太郎のパワーや姿勢といったものが亡くなった後でも息づいているんだなぁと思いました。

「芸術は爆発だ!」など、数々の名言を残した岡本太郎。
展示の最後には、言葉を持ち帰る事ができます。
私のはコチラ↓ 岡本太郎に喝を入れてもらった気がします!!

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先日、横浜市議会議員選挙に立候補された、みんなの党「大岩まさかず」さんのイラストを描かせていただきました。
大岩さんは、横浜市旭区より立候補され、先日の選挙で見事当選!

選挙活動において、市民の皆さんにより親しみをもってもらえるようにと、イラスト制作のお話をいただき、似顔絵を制作。
選挙ポスターと選挙ハガキに利用いただきました。
選挙ポスターはこのような感じです。(右下にイラストがあります)
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拡大するとこんな感じ。大岩さんが募金活動をしているイラストです。

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大岩さんのさらなるご活躍を楽しみにしています!
大岩まさかずさんのHPはコチラ


ヴィジェ・ルブラン展

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先日、三菱一号館美術館で開催されている「ヴィジェ・ルブラン展」に行ってきました。

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ヴィジェ・ルブランはマリー=アントワネットを描いた女性画家として有名。
今回の展示は、そのヴィジェ・ルブランと、前後の時期に活躍した女性画家の作品を集めた展示でした。

ヴィジェ・ルブランはマリー=アントワネットに大変気に入られ、おかかえの画家となり、
マリー=アントワネットをはじめ、その家族や親戚等、宮廷の多くの肖像画を残しています。
その数、肖像画は660、風景画は200もあるそうです!すごい!
10代の前半には職業として肖像画を描き始めていたそうです。
絵の雰囲気はとても柔らかみがあり、マリー=アントワネットが気に入ったというのも納得できます。肖像画の着ている洋服から、当時のおしゃれもわかって、とても面白い!
若い頃の作品もいくつかあって、同じ絵を描くものとしては、この年齢でこんなに描けるのか!
すごい!と、感心しっぱなし。

フランス革命が起き、マリー=アントワネットが処刑された事で、おかかえの画家だったヴィジェ・ルブランの存在も危うくなりますが、ヨーロッパを転々として難を逃れたよう。
行く先々でも、多くの貴族の肖像画を手がけている事や、フランス革命後に多くの支持者から、帰国できるよう署名を集められたりと、その才能は多くの人にみとめられていたようです。
10年後くらいにはフランスに戻り、最期まで多くの貴族の絵を描いたそうです。

今回の展示では、ヴィジェ・ルブラン以外の女性画家の作品もいくつかありますが、女性が大変活躍しづらい時代だったので、近年まで夫の作品だと思われていたものまであるくらい。
そんな時代に、女性として画家を職業として活躍したヴィジェ・ルブランは、同じ絵を描くものとして、とてもかっこいいです。

個人的には、何枚かある自画像がとても気になりました。自画像は自分をさらけ出すものなので、なんで黒い服ばかりなんだろう...とか、必ずパレットと筆があるなぁ。などなど。
あとは、ヴィジェ・ルブランが多くの人に気に入られたのは、絵の良さだけではなく人としての気質もあったんじゃないかな...と思います。どんな性格の人だったのでしょうか。とても気になります!

本当は、3月中旬に行く予定だったのですが、地震でしばらく閉館。
今はもう開催されています!時間短縮などもありますが、ご興味のある方はぜひ!
東京駅から近く、明治時代の建物を復元しているので、レトロで素敵な美術館です。