岡本太郎に喝をいれてもらう

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先日、東京国立近代美術館に「岡本太郎展」を観に行ってきました。
今年は岡本太郎の生誕100周年ということで、世の中的にも注目されています。

岡本太郎の作品は、渋谷駅の壁画、青山のこどもの城、太陽の塔くらいしか見たことがなかったのですが、作品からみなぎるパワーに興味があったので、 展覧会に行ってみました。

展示は、岡本太郎が戦った数々の「対決」ごとに作品が飾られていました。
油彩画から彫刻、太陽の塔のミニチュア、CMやTVに出ていた時の映像、執筆した書籍などなど、岡本太郎の多くの側面を見る事ができます。

私が印象的だったのは、岡本太郎の芸術に対する姿勢で、
フランス滞在中にピカソの絵に出会い感動したそうなのですが、ピカソを模倣するのではなく、哲学や精神学を学び芸術とは何かを問う事で超えようと思ったこと。
芸術は無料でなければいけない、大衆のものでなければいけない、という精神のもと、パブリックアートに注力していったこと...など、
一貫した精神をもって芸術に取組み、それに対する障害があればぶつかっていく姿勢がとても強く印象的でした。
あと1つ、とても気になった作品がありました。
それは、徴兵されていたころに上官を描いた肖像画。
岡本太郎のパワーみなぎる作風はまったく感じられず、写実的に描かれた絵。岡本太郎のようなパワーを持つ人でも、戦争という状況は、芸術家のクリエイティブな思考を殺し、抑制させてしまう環境であることを痛感しました。

会場には若い人たちも多く、岡本太郎のパワーや姿勢といったものが亡くなった後でも息づいているんだなぁと思いました。

「芸術は爆発だ!」など、数々の名言を残した岡本太郎。
展示の最後には、言葉を持ち帰る事ができます。
私のはコチラ↓ 岡本太郎に喝を入れてもらった気がします!!

okamoto.jpg


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