グランヴィル19世紀フランス幻想版画展

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先日、練馬区美術館に「グランヴィル19世紀フランス幻想版画展」という展示を観に行ってきました。

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グランヴィルは、シュルレアリズムの先駆者と言われているフランスの版画家。
今回展示されていたものも、その当時の人々や生活を動物に置き換えた風刺画や、
当時の新聞に掲載していた風刺的な作品がたくさん見られました。
特に人物を動物に置き換えた作品では、人の特徴を本当に良く捉えていて、
「あ〜こういう人いるいる!」と作品を通して何度も思いました。
作品自体は古いですが、現代に通じるものがかなりあります。
人をそのまま描くよりも、動物に置き換えることでより誇張されていて、
とても面白かったです。

作品の画風はとても細密で、その仕事ぶりに何度も感嘆しました。
とても見応えがあります。

個人的には、展示スペースの最後の方に飾られていた『もうひとつの世界』という作品が興味深かったです。
グランヴィルは40歳代と若いうちに亡くなってしまうのですが、
晩年にお子さんを立て続けに亡くし、最後には奥さんも亡くしてしまう。
そのような状態の頃に描かれた絵で、それまでの風刺画とは違った独特の世界観があり、
夢の中のような、精神的なものをとても強く感じました。
グランヴィルがどういった思いでこれらの絵を描いたんだろう...と、
絵を描く側としてとても感心を持ちました。

こちらが購入したポストカード。
不思議な世界が描かれています。

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とても素敵で見応えのある展示でした。
展示は4/3(日)までで、意外と短いです!
興味ある方はぜひ☆

練馬区美術館


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